1人
東京 渋谷区 / イタリアン ・イタリアンバル ・テイクアウト ・ワインバー ・居酒屋
住所:〒1500013 東京都渋谷区恵比寿1-11-9 グランベル恵比寿III 3FTEL:03-6456-4095
東京カレンダー
「マッチングアプリ」で出会った美女との恵比寿の夜。確実に2軒目まで連れ出す方程式とは?
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世間がなんとなく浮足立つ年末は、イベントも多く、何かと出会いのチャンスが多い。
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そのチャンスを生かせるか否か―?
それは「初デート」にかかっている。
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「 #大人の初デート 」6つの物語。今回の物語は…
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少し前までは傍観を決め込んでいた人間も、そのシンプルで合理的な“出会い”にハマるという「マッチングアプリ」。
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現れるのは誰ともつながっていない未知なる女性。
この完全なる初対面の女性を、どう盛り上げるかが大人の力量の見せどころだ。
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【主人公】
斎藤洋二(32歳)。岩手県出身。早稲田大学を卒業後、保険会社に入社。会社の同僚にマッチングアプリをすすめられ、今では暇さえあればスマホを見ている。三軒茶屋在住。彼女いない歴1年
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『本当に初対面だから店待ち合わせじゃなく、駅待ち合わせ』
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“本当に会えるのだろうか……”
“もし来なかったら……”
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相手が現れるその瞬間まで、頭の中を占めていたのは、ただそれだけ。
これまでに交わしたメールのやりとりを何度も見返し、大丈夫だろうと自分を落ち着かせる。
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「待ち合わせは駅が絶対」。
そう教えてくれたのはマッチングアプリ歴3年の同期。
いきなり店で「初めまして」は気まずいし、一緒にタクシーで向かう仲にはまだ早いと考えれば、もっともなチョイスだと思う。
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恵比寿を選んだのも、カジュアルな飲み屋がひしめくこの街なら、初対面同士でもリラックスできるような気がしたから。
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そわそわしながらふと駅の方を見ると、エスカレーターを降りてくる、見覚えのある顔が目に入った。
ホッと安堵の溜め息を漏らしながら、僕は彼女に向けて手を振った。
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『程よい距離感が保てるカウンターが、今のふたりにはちょうどいい』 .
JR恵比寿駅東口から徒歩1分。
選んだ店は6月にオープンしたばかりの『AELU&BRODO』。
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待ち合わせしてからスムーズに移動できるよう、駅近なのは言わずもがな。
ここに決めた理由は、上品すぎず、ワイガヤすぎない、その絶妙なバランスが初対面の2人にはちょうどよくて。
当然、視線と会話の逃げ場に困るテーブル席ではなく、ある程度の距離感が保てるカウンター席をチョイス。
正面の大きな窓から見える駅のホームと、途切れずに走る山手線が、絶対的な安心感をもたらしたのだろう。
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彼女もだんだん笑顔になってきた。
“緊張していたのは自分だけじゃなかった”そう思ったら、急激に親近感が押し寄せて……。
夜の始まりはなんだか期待に満ちていた。
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彼女がグラスワインをオーダーするころには、マッチングアプリで見つけた爆笑セルフィーや、アプリで知り合いを見つけた時の気まずさに、「あるある!」「わかる!」と会話も大盛り上がりしていた。
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なんだか、いい感じだ。
このままの勢いで2軒目へと誘うべく、お会計をお願いする。
サインを終えて振り返ると、財布を出す素振りも見せずに「ごちそうさま!」と笑顔の彼女。
そのゲンキンさが逆にすがすがしくて、思わず笑顔を返してしまった。
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『2軒目へのエスコートは、熱が冷めない距離のバーへ』
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1軒目を出たのは21時過ぎ。
解散するには早すぎる。
とはいえ、駅近ゆえに「帰るね」と言われてしまえば、何も言えないシチュエーション。ここはスピード勝負。
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“帰宅”の2文字が彼女の頭をよぎるその寸前で、「道路を渡ったところにあるバーでもう少しどう?」と誘う。
距離にして10メートル、移動時間にして1分。
ほんのさっきまでいた店からも見える至近のバーならば、警戒心も抱かせないはずだ。
「そうだね!」という返事に安堵しつつ、ふたりで『恵比寿バー&ダイニング One』への階段を上っていく。
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恵比寿駅徒歩1分とは思えないほど、天井が高くラグジュアリーな雰囲気が漂うバーに、彼女も笑顔を見せる。
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その中でもカウンターではなく、あえて個室という密な空間を選んだのは、お互いの本心を探り合うため。
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次はあるのかないのか……。
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それは、まだ読めない。
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東京カレンダー
【出会ったきっかけはアプリ『それってもう普通のこと』】
「マッチングアプリ」で出会った美女との恵比寿の夜。確実に2軒目まで連れ出す方程式とは?
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今回、ストーリーズのアンケートにて
『初デート』での、店選びや振る舞いについての質問が多数寄せられました!
以前、投稿した
「 #大人の初デート 」6つの物語を
再度、ご紹介したいとおもいます。
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少し前までは傍観を決め込んでいた人間も、そのシンプルで合理的な“出会い”にハマるという「マッチングアプリ」
現れるのは誰ともつながっていない未知なる女性。
この完全なる初対面の女性を、どう盛り上げるかが大人の力量の見せどころだ。
【主人公】
斎藤洋二(32歳)。岩手県出身。早稲田大学を卒業後、保険会社に入社。会社の同僚にマッチングアプリをすすめられ、今では暇さえあればスマホを見ている。三軒茶屋在住。彼女いない歴1年
『本当に初対面だから店待ち合わせじゃなく、駅待ち合わせ』
“本当に会えるのだろうか……”
“もし来なかったら……”
相手が現れるその瞬間まで、頭の中を占めていたのは、ただそれだけ。
これまでに交わしたメールのやりとりを何度も見返し、大丈夫だろうと自分を落ち着かせる。
「待ち合わせは駅が絶対」
そう教えてくれたのはマッチングアプリ歴3年の同期。
いきなり店で「初めまして」は気まずいし、一緒にタクシーで向かう仲にはまだ早いと考えれば、もっともなチョイスだと思う。
恵比寿を選んだのも、カジュアルな飲み屋がひしめくこの街なら、初対面同士でもリラックスできるような気がしたから。
そわそわしながらふと駅の方を見ると、エスカレーターを降りてくる、見覚えのある顔が目に入った。
ホッと安堵の溜め息を漏らしながら、僕は彼女に向けて手を振った。
『程よい距離感が保てるカウンターが、今のふたりにはちょうどいい』 .
JR恵比寿駅東口から徒歩1分。
選んだ店は『AELU&BRODO』。
待ち合わせしてからスムーズに移動できるよう、駅近なのは言わずもがな。
ここに決めた理由は、上品すぎず、ワイガヤすぎない、その絶妙なバランスが初対面の2人にはちょうどよくて。
当然、視線と会話の逃げ場に困るテーブル席ではなく、ある程度の距離感が保てるカウンター席をチョイス。
正面の大きな窓から見える駅のホームと、途切れずに走る山手線が、絶対的な安心感をもたらしたのだろう。 彼女もだんだん笑顔になってきた。
“緊張していたのは自分だけじゃなかった”そう思ったら、急激に親近感が押し寄せて……。
夜の始まりはなんだか期待に満ちていた。
彼女がグラスワインをオーダーするころには、マッチングアプリで見つけた爆笑セルフィーや、アプリで知り合いを見つけた時の気まずさに、「あるある!」「わかる!」と会話も大盛り上がりしていた。
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なんだか、いい感じだ。
このままの勢いで2軒目へと誘うべく、お会計をお願いする。
サインを終えて振り返ると、財布を出す素振りも見せずに「ごちそうさま!」と笑顔の彼女。
そのゲンキンさが逆にすがすがしくて、思わず笑顔を返してしまった。
『2軒目へのエスコートは、熱が冷めない距離のバーへ』
1軒目を出たのは21時過ぎ。
解散するには早すぎる。
とはいえ、駅近ゆえに「帰るね」と言われてしまえば、何も言えないシチュエーション。
ここはスピード勝負。
“帰宅”の2文字が彼女の頭をよぎるその寸前で、「道路を渡ったところにあるバーでもう少しどう?」と誘う。
距離にして10メートル、移動時間にして1分。
ほんのさっきまでいた店からも見える至近のバーならば、警戒心も抱かせないはずだ。
「そうだね!」という返事に安堵しつつ、ふたりで『恵比寿バー&ダイニング One』への階段を上っていく。
恵比寿駅徒歩1分とは思えないほど、天井が高くラグジュアリーな雰囲気が漂うバーに、彼女も笑顔を見せる。
その中でもカウンターではなく、あえて個室という密な空間を選んだのは、お互いの本心を探り合うため。
次はあるのかないのか……。
それは、まだ読めない。
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